4.中世~近世1 - アラビア世界

重要度 高

ポイント

イブン・シーナとその著作、時代背景を押えておけば大丈夫です。イブン・シーナとその著作名は選択肢によく紛れています。

イブン・シーナ(10~11世紀)

イランで哲学者・医者として活躍した人物です。

医学典範(カノン)」という医学書を著述したこと、並びに精油の蒸留法を確立した人物だということが問われます。

アラビア世界

錬金術はキリスト教世界では迫害されていましたが、この時期のアラビア世界では受け入れられていたため、蒸留技術など様々な技術が錬金術研究のもとに発展しました。

ちなみに、今では錬金術は何の科学的根拠もないように思われますが、このころには論理的に納得のいく理由がありました。

黄金は永久に劣化しないため価値があるとされていましたが、その金を金たらしめる部分を取り出して、人間に取り込むことが出来れば、人間は不老不死になれるのではないかと考えられていたのです。

それゆえ、非科学的と思われている錬金術の発展と同時に、科学的研究も発展し、蒸留技術なども生まれたのでした。

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