東大生が教える超効率の勉強法 その2

◆反復して繰り返し学習しよう
2つ目は、長期記憶の利用という観点です。 そのために、例えば今まで1日10ページで1週間に70ページ進んでいた勉強を、毎日同じ70ページを一週間繰り返し勉強する方法に変更してください。 量が多すぎて無理ですって?そう決めつけずに、もう少し読み進めてみてください。これについても説明していきます。

人間の記憶には短期記憶(すぐ忘れてしまうもの)と長期記憶(ずっと忘れない記憶)の2種類があります。 そして記憶がどちらに属するかは、その情報と繰り返し接するかどうかで脳が判断するのです。

一回会っただけの人の名前と顔を忘れてしまうのはそれが短期記憶だからで、学校や職場への道順を忘れないのは毎日毎日その道を通っているからです。 テスト前に一夜漬けで覚えた内容ってテストが終わったら完全に忘れてしまいませんか?これは反復して覚えていないからなのです。

一方で好きで繰り返し読んでいる漫画や本の内容は、知らず知らずのうちに覚えているはずです。 紙に書いたりして覚えているわけではないのに、セリフの一字一句忘れないなどということも少なくありません。

しかし、1日に70ページもこなそうとすると時間がいくらあっても足りない・・・と心配になるかもしれません。 ところが実際は、書く代わりに声に出して音読することで、短時間での反復学習を可能にし、記憶の定着効率が格段に良くする事が出来るのです。

◆いったいどうやるの?反復音読勉強法のやり方

1.教科書を最後まで全部声に出して読む。
暗記のためには書いて覚えてノートにまとめるのが鉄則・・・と思うかもしれませんがそんな必要はありません。とにかく声に出して音読して下さい。

コツは自分の耳に入る声の大きさで、読むことです。 一般的な書いて覚える勉強法は時間がかかるのにも関わらず、目と手の動きの2つの回路からしか学べませんが、 音読勉強法であれば口の動きの他に目と耳から情報が入りますから、 3つの回路から脳に情報が送られ、効率は段違いです。
2.もう2回繰り返して最後まで教科書を読む。
今度は理解することを念頭において、繰り返して読んで下さい。1回目をやってみてわかると思いますが、そんなに時間はかかりません。
3.これを3日~7日繰り返す。
学校への道順を忘れないように、毎日繰り返していることは長期記憶として保存されます。 その周期は3~7日で完成すると言われています。

あまりに時間がかかって大変だと思うかもしれませんが、1ページ音読するのに1分もかからないでしょう。 仮に1分だとして、100ページ音読するのに必要な時間は100分、2回目以降は一度読んだページなこともあり90分程度で音読できます。 つまり、1日4時間40分程度の勉強を数日続けるだけで、100ページの内容はスラスラ出てくるようになるのです。

上手に記憶することで、効率の良い自分なりの勉強法を確立させていってください。

wol